Nobody Survive Tales

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AMAZONが仕掛ける罠~紛れ込む偽ダンボール~

どうも、NSTです。

 

先日、こんな記事が目に飛び込んできて少々驚きました。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

インターネット通販サイトのAMAZONは、「ダミー」パッケージと呼ばれる荷物をランダムに注文品に紛れ込ませ、配送業者が荷物を盗まないか罠を仕掛けているという記事です。

 

この記事によれば配送員は配送の際にパッケージに貼られたラベルをスキャンするのですが、「ダミー」にも本来の配送物と同様にラベルが貼られており、スキャンをするとエラーが表示されます。

 

エラーの意味はAMAZONのシステム上で配送物が認識されていないことを意味するそうで、エラーが表示された場合、配送員は上司に報告するか、AMAZONの配送センターに戻す義務があります。

 

しかしながら、AMAZONで認識していない配送物ということは、AMAZON側で配送センターに送ったという認識もなく、輸送車両にあるべき品目でもないことから、行方不明になってしまっても誰も気づかない、ということが想像されます。

 

これを利用してAMAZONは配送業者が万が一盗めるチャンスがあったとしても、そういうことをしない誠実な業者かを見定めているという訳です。

 

自分の感覚からすると、いくら発送側で認識していないとはいえ、誰かが注文したから配送センターにあるわけで、いつかは注文者から「物が届かない!」というクレームが入ることが予想されます。

 

そうすると、回りまわって配送業者はどこだ?という話になり、遅かれ早かれ後ろに手が回る結果になると思うのですが、驚くべきことに全米小売業協会によると、2017年の盗難や不正による商品ロスによる非額額は約5兆3000億円に上ったそうです。

 

この被害額は、必ずしも盗難によるものだけではない(恐らく天災による物品の逸失等も含まれている)と思いますが、それにしても天文学な数字であり、驚くべき数字であると思います。

 

この記事のタイトルだけをみると、「何もそこまでしなくとも良いのではないのか?」という気持ちを少し感じるかもしれませんが、この被害額からするとAMAZONの対応にも納得がいくように思いませんか。

 

少し話が飛躍する気もしますが、世間の人が全て善良ならばこのような対応も不要となり、結果としてコストも安くなることから、より安価に物品を調達できるようになるのでしょうね。

 

なかなかそうはいかないことが簡単に予想できてしまうことに少し寂しさを感じます。

 

とりあえず、今日はここまで。