AMAZONの人材採用AIが女性差別!?~まだまだ人類は楽できない?~
どうも、NSTです。
この間、関係部署の方へ電話したところ、「Hallo?」と返されてしまいました。
どうやら別件で関わりのあるインド人と間違えられたようです。
ちなみに私がその時使用した言語は日本語です。
さて、インターネット通販サイトを運営するAMAZONに関する興味深いニュースが先日公開されていました。
記事の内容を乱暴に解説すると、AMAZONは2014年頃から人材採用を効率化するためのシステムを開発していたのですが、このシステムがどうやら女性を低く評価していることが判明したため、開発を中止した、というものです。
ここ数年、女性の採用数を増やそうという風潮(少なくとも日本では)からすると、少々気になるニュースと思います。
今日はこのニュースについて簡単にまとめるとともに、自分なりの考察を書いていきたいと思います。
そもそもどういうシステムなの?
約500台のコンピューターで採用希望者の願書や履歴書に記載されているキーワードを抽出、分析し、自社に適した人材を選出するというものらしいです。
その早さは100人分の願書を入れると瞬時に5名ほどを選び出すというものですので、これが実現されれば採用にかかる時間が大幅に削減されそうですね。
どんな人が選ばれたの?
このシステムの開発が進み、1年程経過したころ、「経歴が10年以上ある男性求職者」のみに着目して、採用すべき候補として挙げ始めたそうです。
同時に「女性」もしくは大学時代に「女性チェスクラブ」に所属していた等のデータ、キーワードを発見すると選択肢から外していたそうです。
なぜ女性を選ばないの?
冒頭に記載したように、開発を中止したシステムは、女性の評価を低く見積もる傾向にあることがわかりました。
でもそれが万人に納得のいく要因であれば是とされるのでしょうし、判断ミスだったとしたらシステムを修正すればよいですよね。
どうやら、このシステムが女性を恣意的に選ばなかった理由は最終的にわからなかったそうなのです。
個人的に考える理由
上述したように、このシステムは「経歴が10年以上ある男性」を雇用すべき対象として選出するようになっていきました。これについては納得できる結果だと個人的に思います。
私が会社経営者だとしたら、一から教え込む必要のある人材よりも、ある程度経験値を有した人材の方がすぐ活躍してくれるのでは、と考えるでしょうからね。
(前職の経験があだになる可能性もあるのでしょうが…)
一方で「女性」や「女性チェスクラブ」に所属していたことを理由に選択肢から外すということがいまいち理解できません。
即戦力を求めるときに必要な要件は性別ではないでしょうからね。
無理やり性別で差を設けるとすれば、女性は妊娠・出産する可能性があるため、その時期は働けなくなる、したがって男性の方が安定した労働力を企業にもたらす、といったところでしょうか。
もしくは、記事にもあるようにIT業界を志望するのは、男性の方が多いため、比重が偏りやすいというのはあるかもしれません。
仮に10,000人の求職者がいて、そのうち8割が男性、残りの2割を女性としましょう。
採用人数を仮に1,000人とすると、倍率は10倍です。
個人で見れば10人の中でトップになれば採用される理屈になりますが、男性は女性より4倍多いため、性別の観点から見れば男性が選ばれる確率は高くなると思うのです。
AIが人類を導く未来はもう少々先のことのようです。
とりあえず、今日はここまで。